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2024.10.18

キラリワークス・三藤インタビュー【後編】

キラリワークスリーダー三藤さんのインタビュー後編です!

福山・府中の就労移行支援/就労継続支援B型事業所「キラリワークス」です。

 

このページでは、キラリワークスができるまでの話を、キラリワークスリーダーの三藤にインタビューしてまとめた【後編】のページです。

 

▶︎インタビュー【前編】はこちらから

▶︎キラリワークスについてはこちらから

三藤さんってどんな人?

三藤理沙

アドバンスグループの児童福祉事業「きらり事業部」の部長。

福山市・府中市に3箇所ある療育施設や放課後等デイサービスの立ち上げをはじめ、キラリワークスの発起人でもある。息子の発達障がいをきっかけに、独学で療育について学ぶ。肝っ玉母ちゃんのような愛のある人柄で、子どもたちはもちろん、親御さんからの信頼も厚い。

キラリワークスへの想いを伺いました!

インタビュー【前編】では、キラリワークスの原点である、発達障がいの子どもたちへの支援についてお話を伺いました。後編では、キラリワークスについての想いを伺うことができました!

ーキラリワークスが始まったきっかけは?

知り合いの人に、障がいを持った人たちが働くチョコレート屋「久遠チョコレート」を紹介してもらう機会があって、久遠側と話していくうちに、コンセプトがマッチして、トントン拍子でプロジェクトが進んでね。久遠をオープンすると同時に、事業所も開設したって感じかな。

 

【久遠チョコレートとは?】

ーキラリワークスがサポートしたいと思っている人って?

元々、「きらり」は、発達障がいにしぼった療育内容だったんよね。発達障がいって、見た目は普通なこともあって、なんでも「普通」を求められて、なかなかまわりに理解してもらいづらい障がいだったりするんよね。それによって、二次障がいのうつや適応障がいとか、独特の”困り感”を持っている人が多い。そういう大人たちに対しても、何かできるんじゃないかって思いはじめたんよ。

ー「困り感」を持っている大人たちってどんな人たちですか?

元々何かしらの発達障がいを持っていて、それが社会に出た時に、人と違うことがネックになったり、周りからものめずらしそうに見られたり、っていう経験から、うつやPTSD、パニック障がいなどの「二次障がい」を持っている人たちのことかなあ。タイプは人それぞれだけどね。

ーなんで「困り感」を持っている大人たちって増えてきたと思いますか?

これって、社会のあり方が結構関係していて、社会の一人一人が寛容じゃないというか。精神障がいとなると、途端に厳しい目になるというか。「発達障がい」が増えることは大した問題じゃなくて、結局そこから二次障がいや三次障がいにつながる人が増えているのが、やっぱり社会のあり方に要因があるのかなと思う。

ーそういう「困り感」を持っている人を助けたい?

うん、そうじゃね、少なくとも二次障がいに進んでしまっている人は、「何に困っているかわからん」「わかっとってもどうしていいかわからん」「わかっていてもやめられん」みたいな、複雑な特性を持っているからね。辛いと思う。

ーどんな人だったら、キラリワークスに合うと思いますか?

さっき言ったような「困り感」の中にも、「本当はうまくやりたい…」「こうしたい…」っていう、何か一つでもいいから、前提に、「●●したい」っていう気持ちがあれば、キラリワークスの支援は合っていると思う。そういう気持ちがまだ持てない、っていう場合は、もしかしたら「デイケア」とか日常や暮らしの支援を求めた方がいいのかもしれん。

ーなぜ、前提に「●●したい」という気持ちが必要?

意欲までいかなくてもいい、願望でもいい、自分で気づけてなくてもいい。まずは「家から一歩出てみる」「スタッフの●●さんに会うために通う」でもいい。だって、キラリワークスは、最終的に「働きたい」という気持ちを持った人の支援をする場所だから。「本当は働きたいけど、●●できない、●●が難しい…」みたいな、話をしながらその人のそういう気持ちが見えたら、キラリワークスは力になれることがあるかもしれん。逆に、デイケアを利用した方が苦痛がなくていいって人もいるじゃろうしね。

ー今通われている利用者さんはどうですか?

そうじゃね。意志はある方だと思う。もちろん気持ちの浮き沈みはあって、休んだりすることもあるけど、ちょっとずつ進んでいる人が多いかな。

ーキラリワークスを開設して、感じることは?

うーん。もちろんいろいろなタイプの方がいらっしゃる。その人その人のペースに合わせて関わっているけれど、子どもと違って自分に決定権があるから、「しんどい」と思ったら、逃げられるんよね。「本当はそんなつもりじゃないのに…」と思っていても、先の見通しがたてられない特性上、衝動的に「この事業所を辞めて、違うところに行こう」という決断をする人もいる。子どもと違って、踏み込めないから関わり方が難しいなとは思う、正直。

ー大人は子どものように”好き”を伸ばすだけでは難しいんですね

大人になるにつれて、”好き”ってなくなってくるんよ。苦手だけど好きは、年中さんまでで、年長さんになったら苦手なものは嫌いになる。発達障がいの人は苦手なことが多いじゃん。苦手なこと=嫌いだから、単純に”好き”が少ないんよね。

ーキラリワークスとしては、どういう支援を目指してますか?

利用者さんたちの特性上、感情が目まぐるしく変わる傾向がある。こちらが何気なく言ったプラスの言葉が、変換されてマイナスに捉えられていたり、ついさっきは前向きだったのに、すぐにマイナス思考に陥ったり。だから、その時々の利用者さんのニーズに応えすぎていたら、本当の意味での「支援」は成り立たんなと。点の支援じゃなくて、「帯の支援」していかないといけんなと思ってる。

ー帯の支援とは、、、?

長い目で見る支援というか。現状だけで良い悪いを判断せず、時間をかけて見守る。「とりあえず、おいでおいで」と、利用者さんにとって価値を感じない1日をダラダラ過ごすよりも、行けない日があっても、それが続いても、「今日は行ってよかった…!」と思える1日が生まれるように、サポートしていくことが大事だなと思う。

ー常に長い目で利用者さんに寄り添っていくのがキラリワークスなんですね

そうじゃね、結果1年経った時に、1年前と比べてこう変わったっていう部分があれば、「私だってやればできるのかも…」「もう1年がんばれるかな…?」「今日しんどかったけど明日は愉しいかも…」っていう、希望が持てるようになると、利用者さんもわたしたちも頑張れる。一筋縄ではいかないけど、帯の支援を軸にやっていきたい。

三藤さん、ありがとうございました!

発達障がいと言っても、本当に人それぞれ”困り感”は違います。

「本当は●●したいのに、うまくいかん…」そんな気持ちをお持ちの方、ぜひキラリワークスで就労移行支援、または就労継続支援B型を利用してみませんか?

 

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